子どもにとって、お母さんの言うことをきくのは至極あたりまえの感覚です。
そのお母さんが、ある時突然会えなくなってしまったら、その子どもにとっては生きる指針を失い、生きることさえ見失ってしまうのではないかと想像します。
するとその子どもは、そこで時間が止まってしまうこともあるだろうと思います。
その後、お母さんと会えなくなってしまった悲しみを共有できる大人と出会えたらいいのですが、誰にも打ち明けられず、さみしさも痛みも苦しみも一人で抱えて生きることになるとしたら、それは並大抵のことではありません。
子どもにとって親の存在とは、生きる上でとても大きいものです。
親の存在は大人になった子どもにとっても影響力のあるものです。
親子の関わりは正解不正解ではなくて、その関わりの中で、どういう現実が繰り広げられたのか、だと思うのです。
これまでの生きる指針から、これからの生きる指針に変わったとき、心は自由に自分を感じて生きていけるのだと思っています。